ネクストウェア株式会社

かばん製造販売業

AWS上に構築したEC-CUBEによるネット販売システムをShopifyを活用したECサイトに移行し、カタログ請求・メルマガ・来場予約・商品購入などの機能を統合、販売ピーク時のシステムダウンを回避。更に来客を予約制にし、常連客は顔認証で顔パス可能としました。

課題の背景

オリジナル鞄の製造・販売業。ブランド価値が高まると共に、新商品が発売されるたびにネット販売へのアクセスが急激に増えるようになってきました。AWSを使用しアクセスの集中を緩和してきましたが、EC-CUBEを使用したデータベース部分がボトルネックとなり始め、ここ数年は、帯域幅やトランザクション数を気にしながらシステム運用を続けていました。

また、長年にわたってシステムを少しずつ拡張していったため、カタログ請求機能・メルマガ機能・来場予約管理機能・商品購入機能がそれぞれが別々のシステムで運用され、お客様はその都度各システムへ登録する必要がありました。企業側としても、個人情報が各システムに分散してしまい、連携が取れていない状態になっていました。

課題に対する施策

従来、AWS上に無料ECシステムのEC-CUBEを搭載し、Amazon CloudFrontでWebサイトへのアクセス負荷を分散していました。Webサイトへのアクセスは負荷分散されるものの、注文が殺到すると、EC-CUBEのデータベースに負荷が集中し、新商品発売直後は常にシステムダウンのリスクにさらされていました。

そこで、システム構成を刷新しSaaS型、すなわちeコマースプラットフォーム型のサイト構成への変更を検討しました。しかし、同業者の中には日本国内のeコマースプラットフォームと提携して、ピーキーなアクセス集中に耐えきれずにダウンしてしまった事例もあり、なかなか乗換には踏み切れませんでした。

そこで今回、海外を中心にシェアを増やしているeコマースプラットフォームのShopifyに乗り換えることにしました。Shopifyは世界170か所以上100万社と契約しており、このかばん製造販売会社のサイトよりも格段に大大規模なサイトも運営しており、アクセス集中によるシステムダウンの心配はなくなりました。

加えて、サードパーティのソフトウェアも豊富にあり、メルマガや来場予約のシステムとも統合できるため、顧客データの統合が可能となりました。

その後の変化

お客様はかつてのように、メルマガ登録、カタログ申請登録、ショップへの来場予約、購入手続きをバラバラに行う必要はなく、統合された顧客情報を元に、コミュニケーションをとることができるようになりました。

また、最近では店舗の混雑を避け、他のお客様と非接触で接客できるよう、店舗への来店予約も行っていますが、これについても、Shopifyの機能を拡張し、SAFRによる顔認証システムと連携したVPI向けの来店管理システムを開発しています。つまり会員データベースにあらかじめ顔写真を登録しておけば、来店予約していた時間に、顔パスで入場できるようになっています。

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